糖尿病はすぐそばにあります。

昨今、糖尿病には縁がない、自分は大丈夫、と思っていた人が急に発症したり、糖尿病予備軍になったりする例が増えて来ました。国民病とさえ言われています。特にここ30年くらいで加速度的に患者数が増加してきています。

生活習慣病というだけあって、生活の乱れは発症に直結します。乱れているわけではないと思っていても、仕事で忙しかったり、お付き合いで飲み過ぎる日が続いたり。どうしても断れないことも多く、ストレスや食生活が発症の手助けをしてしまっています。仕事を一生懸命がんばったのに病気になるのは理不尽ですが、残念ながら事実です。

実は糖尿病は初期段階で直接身体のどこかが痛くなったり、内臓疾患につながることはほぼありませんし、普段生活するには問題ありません。恐ろしいのは合併症です。かなり合併症の発症リスクが大きく、そこから身体の不調につながります。

不治の病と言われますが、最近では研究も進んでいて、以前よりも楽に症状を改善することができるようになってきています。予防方法も確立してきているので、しっかり注意しておけばならずにすみます。

その研究を支えているもののひとつに、50年間におよぶ久山町研究があります。世界的に注目されているこの研究結果は私たちに明るい未来を見せてくれています。「久山町研究」とは1961年から福岡県糟屋郡久山町で九州大学によって行われている、生活習慣病についての研究です。久山町は職業構成や年齢構成が日本の平均とほぼ同じということから選ばれました。町民のみなさんの積極的な協力の下、追跡調査や解剖調査を行い、従来はできなかった研究を行い、常識をくつがえす研究結果も発表されています。日本だけではなく、世界中から注目されています。

この協力を無駄にせず、国民病と呼ばれる状況を打破していきたいものです。