網膜症
目の合併症は、糖尿病合併症の中でも最後に出てきます。徐々に視力が落ちていって失明するわけではありません。糖尿病患者の中には突然片目が見えなくなることがあります。目の血管が切れて眼底出血を起こしたことが原因です。失明しなくても小さな出血や視神経に影響しない出血があることがあり、その場合、気づかないのが難点です。
ヘモグロビンA1Cの値が8以上の状態が5年続くと、約50%の人に眼底出血が起きると言われています。さらに、10年以上だとほぼ100%という調査結果もあります。
進行の段階としては、(1)正常→(2)単純網膜症(治療で治る段階。自覚症状はない)→(3)増殖前網膜症→(4)増殖網膜症(大出血の危険性が高い。網膜が剥がれ、失明の危険が高い)という4段階があります。
糖尿病と診断されたら、1年に1回は眼科を受診し、検査をしておくことです。早期ならば、治療によって失明などの危険を格段に下げることができます。
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